100年時代.comは、人生100年時代に、健康寿命を意識した健康のリスクとお金のリスクに対する対応方法と介護業界の働き方を提案します。
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老後のお金の準備は?
「人生100年時代」100歳まで生活していくための老後資金はどう準備すれば良いのでしょうか?
先日金融庁から発表された「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書~高齢社会における資産形成・管理」では、老後の生活を送っていくには、65歳以降の20年で約1,300万円、30年で約2,000 万円必要にとされています。
それでは、実際に老後資金がどのくらいかかるのでしょうか?
老後にかかる生活費
※「家計調査年報」 平成28年より弊社にて作成
受け取れる年金
受け取れる退職金
老後のゆとりのための上乗せ額
ゆとりある老後の生活のために必要なお金は
毎月約38万円
受け取れる年金はサラリーマンの方の平均で
毎月約20万円
この差額をどうやって準備していけばいいのでしょうか?
※令和元年度「生活保障に関する調査」
(生命保険文化センター)より弊社にて作成
高齢者世帯の所得構成
高齢者世帯は、世帯人員一人当たりの年間所得が全世帯平均と大きな差はなく、約7割の世帯は公的年金・恩給の総所得に占める割合が80%以上
高齢者世帯の平均年間所得は309.1万円で、全世帯平均(537.2万円)の半分強です。しかしながら世帯人員一人当たりでは、197.6万円で、全世帯平均(203.7万円)との間に大きな差はみられない。これは高齢者世帯の平均世帯人員が少ないからだと思われます。
この調査結果のポイントは公的年金等を受給している高齢者世帯の約7割において、総所得に占める年金等の割合が80%以上となっていることです。
いま現在はそれで成り立っていますが、今後年金システムが変化する、あるいは年金額が減額していった場合を考えると、自己責任として年金に頼らない生活設計を考える必要があります。
金融資産構成の日米欧比較
日本銀行「資金循環の日米欧比較」(2018年8月14日)より弊社にて作成
日本の家計の金融資産は1,830兆円と過去最高です。しかしながら「貯蓄から投資へ」の資金の流れは、足踏みしなかなか進んでいません。
米国やユーロ圏と比較すると、日本の金融資産は現預金のシェアが高く、株式・投資信託のシェアが低いことがわかります。
もちろん貯蓄や現預金が悪いわけではありませんし、高齢になってそのような投資に資金を移動するのがよいかはなんとも言えないところです。
ただし少子高齢化の100歳時代を迎え、年金システムにも不安があるとすれば、やはり早い時期にインフレリスクなども考え馬がら資産形成を考える必要があるでしょう。それが楽しい100年時代の「お金のリスク」対処法だと思います。