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認知症の症状
脳は私たちのあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。指令がうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞がしんでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヶ月以上継続)をいいます。認知症の症状として、「中核症状」と「行動・心理症状」があります。なお、「行動・心理症状」には周囲から見ると、「徘徊」や「妄想」も、本人なりの背景や理由があると言われています。
参考資料:厚生労働省『認知症の基礎~正しい理解のために~』
【中核症状】
《記憶障害》
⇒ 物事を覚えられなくなったり、思い出せなくなる。
《実行機能障害》
⇒ 計画や段取りをたてて行動できない
《見当識障害》
⇒ 時間や場所、やがて人との関係が分からなくなる。
《理解・判断力の障害》
⇒ 考えるスピードが遅くなる。家電やATM などが使えなくなる。
【行動 / 心理症状】
《徘徊》
⇒ 外に出て行き戻れなくなる。
《妄想》
⇒ 物を盗まれたなど事実でないことを思い込む
《幻覚》
⇒ 見えないものが見える、聞こえないものが聞こえるなど。
《暴力行為》
⇒ 自分の気持ちをうまく伝えられない、感情をコントロールできないため暴力をふるう。
《せん妄》
⇒ 落ち着きなく家の中をうろうろする、独り言をつぶやくなど。
《抑うつ》
⇒ 気分が落ち込み、無気力になる。
《人格変化》
⇒ 穏やかだった人が短気になるなどの性格変化。
《不潔行為》
⇒ 風呂に入らない、排泄物をもてあそぶなど。