2019年の5月にWHOが認知機能低下および認知症のリスクを軽減するためのガイドラインが初めて出されました。
彼らは身体活動(つまり運動すること)やメタボ3疾患のコントロール、食事内容など12項目についてさまざまな研究を集め、分析し、それぞれを認知症予防策としてすすめるかどうかの度合いの強さとエビデンスの質について検討し、論議し、結論を出しました。
強くすすめられるのは、身体活動、禁煙、バランスの取れた食事、高血圧と糖尿病の良好なコントロールでした。また、社会活動に参加することや、過度の飲酒はしないことがすすめられました。 逆に、すすめないものはサプリメントの使用と脳トレなどの知能訓練でした。
サプリメント使用にて認知症や経度認知障害の発生率の低下には直接的な効果は認められず、知能訓練も認知能力の低下予防に結びつくというエビデンスの質は低かったとのことです。
そして、WHOのテドロス事務局長(今や新型コロナウイルスで世界的に有名になった方です)は、これらの推奨事項について、「心臓に良いことは脳にも良い」とコメントしています。
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