認知症の高齢者では、怒り、イライラ、攻撃的な態度を示す者があり、中には実際の暴力に及ぶケースもある。さらに、非常に対処の難しい症状を示す可能性が高い、特定のタイプの認知症の患者もいる。
愛する身内だとしても、このような態度を取る人を介護することは、家族に多大な負担を強いる。年老いて行く親の、周囲の人たちに対する行動が、発症前とはすっかり変わってしまうからだ。このような行動を抑えるために、医師は、抗精神病薬や鎮静剤、抗不安薬を用いることが多い。
これらの薬は、顕著な副作用がある上に、処方された高齢者が服用している他の薬と相互作用を起こす可能性もある。こうした薬に頼る以外の選択肢はないのだろうか?
大麻が認知症に奇跡的な効用をもたらす、と期待されているわけではない。だが、興奮状態にある高齢者には、大麻による鎮静作用が大いに効果を発揮する可能性がある。
大麻は難しくとも、CBD(合法大麻)であれば、日本での導入は可能であるため、今後の動向に期待したい。
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